電気工事に関する専門用語を分かりやすく解説します。
電力会社から6600V以上の高電圧を受電し、施設内の使用電圧に変換する設備一式のこと。
施設への電力供給を安定させるため、耐久性に優れた機器やケーブルが使用されます。
発電所から送られてくる高圧電力を、工場などで使える低圧電力に変換する機器を金属の箱に収めたものであり、
受電した高圧電力を構内の低圧電力に変圧し、安全かつ効率的に供給します。
キュービクルの設置は、契約電力が50kW 以上の施設に法的に義務付けられています。
SOGとは、「UGS]や「PAS」に付属し、一緒に使う保護系電装置です。
短絡・過電流(SO)や地絡(G)が発生した場合、他の需要家への波及事故を防ぐため
短絡や地絡を感知し、UGSやPASに伝える装置。
LBSとは、変圧器やコンデンサなどの回路の開閉を行う機器です。
主な役割は、負荷電流を安全に遮断することですが、電力ヒューズと組み合わせることで
短絡電流を遮断することが可能であり事故時に、他の需要家への波及事故を防ぐことができる。
PASとは、電柱に取り付けられ、高圧受電設備で事故が起きた際に、波及事故を防ぐための装置です。
使用開始から10年程度で経年劣化が進み、機能不全に陥ることがあります。
設置環境や開閉回数によって適切な更新時期は異なるため主任技術者と相談し、適切な時期に更新することが重要です。
GRとは、電気機器の絶縁不良などによって電路と大地が接触する「地絡事故(漏電)」を検出すると、
回路を遮断して事故を保護する機器です。
この装置は、火災や感電事故を防ぎ、大規模な波及事故を防止するうえで重要な機器です。
ZCTとは、電気回路に漏電(地絡)が発生した際に、その電流を検出するための装置です。
漏電を検知した際に、地絡継電器(GR)に信号を送り、継電器が遮断機に指示を出して電気回路を安全に遮断します。
LAとは、雷などの瞬間的な過電圧を大地に放電し機器への影響を最小限に抑える機器です。
落雷時に発生した異常な高電圧を検知し、その電流を安全なアースへ逃がすことで、機器の故障を防ぎます
SCとは、キュービクルや受電所などの高圧受電設備で使用される電気機器です。
力率を改善し、無効電力を減らすことで電気料金の削減に役立つ機器です。
SRとは、コンデンサに接続する際に発生する「高調波電流の抑制」と「突入電流の抑制」です。高調波による電圧ひずみの改善や、コンデンサ開閉時の異常電圧・電流による機器の損傷防止に役立ちます。
DSとは、負荷電流が流れていない回路を開閉するために使用される機器です。
年次点検の際に回路を確実に切り離し、安全に点検を実施するために使用されます。
VCTとは、需要家で使用した電力量を積算して表示するため、電圧を変成する計器用変圧器(VT)と電流を変成する変流器(CT)を一つの箱に組み込んだ装置で、
電力量計や保護継電器と組み合わせて、電力の測定や保護を行うために使用されます。
工場や倉庫で使用される動力電源。一般的な家庭用単相100Vよりも出力が大きく、大型機器やモーターに適しています。
工場や店舗で電気使用量が増加した際に、ブレーカー容量や受電設備の能力をアップする工事。設備の過負荷を防ぎ安定運用を図ります。
高圧や低圧の電気を各回路に分配する装置。ブレーカーやスイッチ、計器などが組み込まれています。
水銀灯や蛍光灯を省エネ・長寿命のLED照明に更新する工事。消費電力を大幅に削減し、維持管理コストも抑えられます。
地震の揺れを検知して自動的に電源を遮断する安全装置。震災時の火災リスクを低減します。
電気自動車用の充電コンセントや急速充電器を設置する工事。公共施設や商業施設、マンション等で需要が高まっています。